副作用は適切に対応すれば予防できる

正しく使用する
薬の副作用を予防する上で重要なのは、正しい使用方法を順守することです。誤った方法で薬を使用すると、当然ながら副作用のリスクが高まります。用法・用量を守って使用しなければなりません。自己判断で薬の使用量を増減するのは避けましょう。例えば、胃に負担のかかる薬を使用する際には食後に服用することで胃粘膜への刺激を和らげることができます。また、飲み薬は水と一緒に飲むことが基本です。ジュースやアルコールと一緒に飲んではいけません。飲み物によっては、一部の薬の効果を強める働きがあるので副作用のリスクが高まります。
体調の変化を観察する
副作用が起きた際に、それに気付かない、または放置してしまうケースも少なくありません。薬を使用した後は、自身の体調に変化がないかを観察しましょう。皮膚症状や息苦しさなどの異変が起きた際には、速やかに医療機関を受診する必要があります。
医師や薬剤師に相談する
薬剤師は薬の専門家です。薬に関する疑問や不安があれば相談してください。薬を購入する際、どういった副作用があるのかを聞くだけでも、自身の体調の変化に気付きやすくなります。持病があり、副作用が強い薬を使用する場合はかかりつけの薬剤師がいると安心です。
また、複数の薬を併用する場合は相互作用による副作用のリスクが高まります。医師や薬剤師に相談して、適切な指導を受けましょう。日頃から自身の体質やアレルギー歴を把握し、医師や薬剤師に伝えることで、より安全に薬を使用できます。
お薬手帳の活用
お薬手帳は使用している薬の把握や、飲み合わせのチェックをする際に役立ちます。また、過去に副作用が出た薬の記録もできます。お薬手帳は、副作用を防ぐための有効な道具です。「○○を使用すると胃の痛みが生じる」「○○を使用すると眠気が生じる」などの情報を記録することで、医師や薬剤師も適切な対応ができるようになります。
自己判断は避ける
医療機関を受診した際は、一定期間分のまとまった量の薬を処方されることが多いです。しかし、場合によっては1~2日程度で症状が治まることもあるでしょう。こういった時に、自己判断で薬の使用を止めてしまうケースが多いです。しかし、自己判断で薬の使用を止めるのはいけません。一時的に回復しても、薬の使用を止めたことで再発、あるいは悪化する可能性があります。処方された分は基本的に最後まで飲むようにしましょう。判断に迷う時は、医師や薬剤師に相談してください。