
薬のリスクを把握することも大切
薬は正しく使用することで本来の効果が発揮されますが、多くの薬には主作用とは異なる副作用が含まれています。副作用を防ぐためには、種類ごとに異なる副作用の内容を理解した上で、用法・用量を守る必要があります。意識障害などの重大な症状を引き起こす可能性もあるので、薬の取り扱いには十分に注意してください。また、薬で健康被害が出た際に利用できる支援制度も存在します。その内容についても、基礎知識として押さえておきましょう。
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副作用って何?
薬が持っている主作用とは異なる別の作用を副作用といいます。薬の主な副作用としては、眠気・倦怠感、下痢・便秘、発疹、胃の不快感・嘔吐などが挙げられます。副作用は、「薬理学的作用に基づくもの」「体質が影響するもの」「薬物相互作用によるもの」の3つの分類が存在します。例えば、空腹時に薬を服用することで胃が薬を食べ物と誤認し、胃酸を分泌して胃の粘膜が荒れ、不快感が生じるケースは、正しい用法を守らなかったことによる薬理学的作用に基づく副作用に該当します。
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急変に注意!アナフィラキシーとは?
薬による副作用の中でも特に注意が必要なのがアナフィラキシーです。薬の成分に対抗する抗体が体内にできて、同じ薬を使用した際に免疫反応が引き起こされるケースがあります。アナフィラキシーによって急激に血圧が下がり、意識障害に陥ると最悪の場合命を落とすこともあります。軽症に思えたものが重症化する可能性もあるので、アナフィラキシーが疑われる場合は速やかに医師または薬剤師に相談しましょう。日常的に使用する薬で引き起こされることもあり、十分な注意が必要です。
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薬で健康被害が出たときの支援制度
薬による健康被害を受けた際の支援制度が存在します。薬を適正に使用したにもかかわらず、重大な副作用によって健康が害された際の支援制度として用意されているのが、「医薬品副作用被害救済制度」です。医療費や年金などが給付されますが、その種類や対象は細かく分けられています。給付の請求は自己申告制になっており、健康被害を受けた本人またはその遺族が直接、独立行政法人医薬品医療機器総合機構に行います。公式サイトも紹介しているので参考にしてください。
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副作用は適切に対応すれば予防できる
副作用を防ぐために大切なのは、正しい使用方法を遵守することです。誤った方法で薬を使用すれば、当然ながら副作用のリスクも高まります。また、薬を使用した際の体調の変化を観察する習慣をつけることも大切です。仮に体調に変化があった場合には、速やかに医療機関を受診します。薬についての疑問や不安がある場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。適切な指導を受けることで副作用のリスクを抑えられます。薬の服用には常にリスクが伴うので、自己判断は避けてください。
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