子どもに薬を飲ませるときのポイント

子どもに薬を飲ませるときのポイント

状況によって臨機応変に

食後に服用する薬の場合、お腹がいっぱいで飲んでくれないことがあります。小さい子どもだと、ミルクと一緒に吐き出してしまうこともあるでしょう。その場合は、事前に問題がないか確認の上、空腹時に服用してください。特別なケースを除いて、食事の前でも服用して構わないこともあります。また、「○○時間ごと」と指示がある場合に、お昼寝をしている子どもをわざわざ起こす必要はありません。1日3回の場合は5~6時間の間隔を目安に、起きている時に飲ませるようにしましょう。子どもの睡眠パターンや生活リズムを崩すと、状態が悪化するリスクがあります。

工夫を施そう

薬を服用することを嫌がる子どもも少なくありません。特に飲みづらさを感じるのが粉薬です。粉薬の場合は、「少量の水を加えて上あごにつける」「少量の水で溶かしてスプーンやスポイトで飲ませる」「アイスなどの好きな食べ物や飲み物に混ぜて飲ませる」「服薬補助ゼリーを使用する」といった工夫が必要です。その際に注意すべきなのが、ジュースやスポーツドリンクなどの使用です。薬のコーティング剤が溶けてしまい、効果に影響が出る可能性があります。そのため、何かしらの工夫をする場合は必ず薬剤師に相談した上で行ってください。食べ物や飲み物と合わせて薬を子どもに飲ませる場合に役立つ情報がまとめられているサイトを紹介します。こちらも参考にしてください。

飲みやすい空気を

薬が嫌いな子どもに対しては、薬を飲みたくなるような雰囲気作りが大切になります。服用後は「ちゃんと飲めて偉いね」などと褒めてあげてください。服用後に何かしらのご褒美をあげるのもいいでしょう。また、兄弟が薬を服用した際に褒めている様子を見せたり、自身が薬を服用する際に楽しそうに飲んだりすると興味を持ってくれます。「子どもだから薬を飲むことの大切さを理解できていない」と思って接するのではなく、「薬を飲むと病気が治ること」をきちんと説明しましょう。普段は問題なく飲めていても、急に拒否することもあります。その場合は、少し時間を空けてみるだけで何事もなく飲んでくれるケースも少なくありません。

まとめ

子どもの性格や好み、病気の種類、薬の種類によって状況は変わってきます。薬の形状が原因で飲めないのであれば、医師や薬剤師に相談して変更してもらうといった方法もあるでしょう。食べ物や飲み物との組み合わせによっては注意が必要な薬もあるので、薬剤師への相談が必要です。また、年齢を重ねることで飲めるようになるケースもあるでしょう。何より、根気強く、優しく寄り添う姿勢が求められます。